Editorial Deep Projects
mai 2008
2008-05-14親愛なる皆様
新しいものを創造する、それは個性豊かな人と人との一期一会から始まります。
世界中のアーティスト達との出会い、そして音楽を 新しい形で皆さんと分かち合えるこのDEEP PROJECTSを創始、ご紹介できることを誇りに思います。
DEEP PROJECTSはpublicとartist間をもっとダイレクトに結びつけようとするアイディアから誕生しました。
音楽、感動、情熱を皆さんとタイムリーに共有すること。それが この冒険の主な目的です。
ミュージシャンであり、作曲家であり、プロデューサーである私にとって、スタジオでの時間、音楽を通しての出会いと交流が本質的なエネルギーになっています。
私は、この結果の見えない未知のシチュエーションが大好きです。
私たちの間に生まれる音楽の持つ不思議な力に舵を委ねます。
即興、管理上のハプニング、失敗などからも、思いもよらない発見と創造が生まれて来ます。
私の音楽活動の素晴しい思い出のいくつかをご紹介しましょう;
小雨降る日曜日の午後、《Remember when it rained》by Josh Groban (ジョッシュ グローバン 、米国)どこからともなく私の弾くピアノに舞いおりてきたメロディは、ジョッシュのみごとな歌声で鮮やかに表現されています。
甘く繊細な歌声を持つAna Torroja(アンナ トロハ、スペイン)との10ヶ月にわたるコラボレーションは 悦に入ったものでした。
Cathrine Lara(カトリーヌ ララ、フランス)とのツボにはまった、笑い明かした夜。メロディへの限りない探検は、ARAL(ゴールドディスク)、そしてARAL2(まもなく発売)を生みました。
ほんの1ヶ月足らず前、北京から私のスタジオに飛んできた素晴しいアーティスト、Sa Dingding(サ ディンディン、中国)との音のランデヴーは偶然とは思えません。 私たちそれぞれの感性がミックスした語り尽くせない世界を、まもなく皆さんに発見していただけるでしょう。
そしてもちろん このシリーズを始めるきっかけとなった、 Flavio DellIsola(フラヴィオ デルイゾラ、ブラジル)。 共通の知人を通してでしたが、彼との出会いは“ふい”に訪れました。独特の声色を持つ彼の歌を聴きながら、私は彼と一緒にアルバムを作るであろうと確信しました。
Deep Brasil、、、、、 絵葉書上のBrasilの旅ではなく ブラジルの奥深い場所への旅です。
私はBrasilを知りません。Flavioの語るBrasilを聞きながら、曲はゆっくりやってきて、そしてこのアルバムが完成したのです。
一曲目のAmazonia(アマゾニア)、私たち人間の想像の中でブラジルを表現するのにアマゾンを語らないではいられません。
生物の多様性のシンボル、そして森林破壊。アマゾン原住民が祖先から受け継いできた生活を失わせてきました。
ゴールドラッシュと地下資源採掘はけりがつくことはありません。
アマゾンを救うことはできるのか?
正直分かりません。
強く願います。しかし定かなものは何一つありません。
この曲の録音の最中にも 私の子供達は定期的にスタジオに遊びにきていました。
彼らは 鳥のさえずりと森の響きに惹きつけられたようです。
息子が 「なぜピアノと鳥の鳴き声なのか?」と私に質問してきた時に、
この歌は自然の中の全ての美しさ、それらが奪われてしまうことを危惧することを表した歌なんだ、と説明すると、
《アマゾンを守ろう》と息子が私に言いました。私は深く心を動かされました。
そして 5歳の小さな男の子が 「アマゾンを守らなきゃいけない。」と言うその気持ちをとどめて録音しておこうと決心しました。
彼の妹も兄が言ったことを彼女なりの言い方で繰り返しています。
Les oiseaux (レズワゾー、鳥)、、、pipit(ピピ)
Les grenouilles(レ グルヌイユ、蛙)nounouilles(ヌヌイユ)、、、etc。
子供達はこの日、私になんとも言いがたい感動の時間をくれました。
この歌を聴きながら 深く揺さぶられたこの想いを皆さんにも感じ伝わることを願っています。
曲のイメージが次々湧いてきます。
私の感嘆する Milton Nascimentoへの敬意を表したMinas Nascimento。
Ceu Do Brasilでは<ブラジルの星空>の美しさを詠っています。
全14曲を収録したDeep Brasilは6月に発売です。
私たちの音楽をもっと身近に、、、。
出会いと感動を共有しようと試みるこのプロジェクトがきっと皆様とのステキな架け橋になることでしょう。
DEEP PROJECTSの予約ページへどうぞお越しください。
音楽、インフォメーション、写真、アーティストたちとの出会いや、音楽を創り上げていく過程での臨場感あるインタビュー、日常なども盛り込んで毎月お送りいたします。
友情をこめて
Eric Mouquet(エリック ムーケ)